ようちえんのご紹介 – 園長メッセージ

園長・大関みどり

 ぽっけのようちえん…
年中・年長14人、年少12人定員の小さな幼稚園での私の最大の楽しみは、一日中誰が、 何をしているか全員のことを把握できること。全員の担任なんだから当たり前!?…

いえいえ以前勤めていた1クラス36人の園では(今や20代にになる卒園児には申し訳ないけど)事件が起きているところのことしか記憶にない…というのが正直なところ

担任3年目だった私は3歳児(年少)36人を一人で見ていた。
一通り自分のことが出来る子は3・4人。ドアに張り付いて泣き叫ぶ、おしっこ池の真中にたたずむ。

水場で服を洗っちゃう。ブロックでお友達をたたく、怪我をして流血… いったいどこから手をつけたらよいか分からない。

一日中「お世話」に明け暮れる。私には子どもたちとやってみたいことが一杯あった。
声をかけて欲しい子も一杯いたでしょう。毎日どの子にも「待っててねー」としか声を掛けられない… やっと、やっと落ち着く頃には運動会だ作品展だお遊戯会だと追い立てられる。

自分のペース(ゆっくりな子だっていたのに)を守ってあげられず、泣きの入っちゃう子もゾロゾロ… 個性は輝いていなかった。

それでも、一人一人のことを少しでも知ろうと、順番に一人の子とじっくり関わろうと意識した。

一日に一人ずつ(36日に1回)個人ノートは埋まっていった。ちょっと関わっても面白いエピソードは連ドラのように溢れていた。でも他の35人のことはよくわからない。楽しかった気もするけど、虚しさを残して退職。

その後の子育ては大きかった。自分が楽しい時でも我が子が泣いていたら、悲しくなったり、自分が悲しい時に我が子の笑顔を見たら、自分も嬉しくなっちゃったり… 各家庭から一人一人はこんなにも大切な思いで園へ送られてくることを知った。

2003年4月。5人でスタートすることになったぽっけのようちえん。

また幼稚園ができる!!今度こそ子どもが、担任が、保護者の方が、心から楽しめる毎日にしたい。面白いエピソードを見逃さず過ごしたい。小学校で困らないだけの自信と生活の力をつけて卒園してもらいたい。こんな思いから大人一人が1日5時間でつかむことのできる少人数制を守っています。

自然に恵まれた環境のなかで子どもたちは自分らしい力をつけている、満足気な笑顔で「さようなら」と帰っていく。

元気ちゃん、リーダー君、泣き虫君、恥かしがり屋さん、ひょうきんちゃん、もじもじ君… オリジナルな個性がきらきらしたようちえんで、思い切り過ごせる毎日が大好き。

あの時の虚しさを記憶に、今の楽しさを皆でずっと感じていられるように過ごしたい。